旅番の一人旅の話 – 大興寺に行く道

一人旅を始めたのはもう10年余りが過ぎました。最初は少しぎこちなくて、ぐずぐずしていたことが今では遥かに感じられる歳月が積もりましたね。 一人旅が慣れてくるように感じるのは時間が経つにつれて自然に楽になったこともありますが、その間旅行文化も大きく変わったこともあります。 一人旅で一番不便でぎこちないのがホンパプなんですが、最近はあまりにも1人旅行者が多くて、どこに行ってもとても楽にホンパプができるところが多いんですよ。 とても楽しいことです。 5~6年前までは一人でご飯を食べるためにはオープン時間を避けて、お客さんの多い時間も避けて、食堂の雰囲気を顔色を伺いながら入らなければならなかったんですよ。 初めてのお客さんなのに、女一人だと追い出されたこともあって······一人旅が好きです。 一人旅に没頭する楽しさに完全に酔ってしまいました。 一番良かった瞬間を思い出してみると、一番最初に大興寺に行った道が思い浮かびます。 もう6年前の旅行です。 その時は公共交通機関で通う楽しさがあって、高速バスに乗って、また市内バスに乗り換えてそんなに長く目的地に行くのが良かったです。 市内バスに乗ると、バスから聞こえる地域の話し声がとても良かったです。 あ、私が海南に来たんだと実感する瞬間なんです。 静かに盗み聞きするその方々の会話がどれほど懐かしくて、バスが大興寺の入口に着くまで退屈だとは知りませんでした。 バスを降りた時は日差しが強くて良かった記憶が生々しいです。 秋がすっかり熟していく10月だったんです。 野原は一面黄金の波で、木々は今や秋色に少しずつ飾り始める時でした。 大興寺入口から大興寺までほぼ1.7Km程度の道を歩いたが、あ!どんなに良かったか!この道を車でさっと通り過ぎてしまったら決して経験できない最高の美しい瞬間をその時たっぷり味わいました。 歩いている間ずっと木の葉のささやきと秋が熟していく音と虫たちの声、鳥の声、風が擦れながら耳をくすぐる感触まで、どれ一つ幸せでないことはありませんでした。 リュックサックに入れておいたカメラを取り出すことも考えられず、ただ酔ったように歩きました。 ゆっくりこの道が終わらないことを願う気持ちで、できるだけゆっくり吟味するように歩いたその道!木の葉が秋の日差しの下でどれほど美しくきらめくのか、秋の風は顔をどれほど愛らしくくすぐるのか、木々が交わす対話のように「うわぁ!うわぁ!」聞こえる森の音はどれほど涼しいのか、おそらく誰かと一緒に歩きながら会話に熱中していたら感じられない自然が作るあらゆる楽しさを感覚をすべて開いて満喫したのです。 感覚が和らいでいる感じというか。 その時の楽しさがあまりにも生々しく、これはいくら時間が経っても決して消えないようにとても強く心にタトゥーのように刻まれる瞬間でした。 一人であることがどれほど充満しているかを最も感覚的に確実に感じた瞬間でした。

「なんで旅行に行くのか」 最近はほとんど考えません。いいですから、良いものはなぜ良いのか説明する必要がないでしょう。 嫌なのは理由があるけど、いいのは理由がないんですよ。 絶対好きです。 実は、思いっきり旅行をしてみたくて4年前退社しました 私の人生で私が迷わず下した最高の決定でした。 これまで一生懸命に誠実に生きてきたので、もう好きなように楽しんでもいい自由があると思ったんです。 それが私の人生に対する私の義務だと思いました。 そして退社記念に済州へ8泊9日のバス旅行で一周してみると、詰まっていた息がすっきりするようにああ、とても涼しくて良かったです。 その後、旅行を尻尾に絡めて続いて、ある隣人が東番西番南番すると言ってましたが···.. そのように大韓民国の隅々まで私の足が届くように歩き回っています。 2020…旅行を日常のように生きている旅行者には最悪の時間です (泣)3月から今まですごく素敵に立てておいた旅行計画が全てキャンセルになって、慎重に短く国内旅行だけでなく非対面旅行で行ってみたけど、心はいつも不安で··· 8月にも旅立ちたい気持ちで計画はたくさん立てましたが、大雨にコロナの再拡散に…全部消えました。これまで一生懸命歩き回ったので、少し休めという意味だと自分に念を入れて耐えてはいますが、大変な時間ですね。 9月になると少しよくなるでしょう。 2021年になればもっと気楽に通うことができるでしょう!旅に出られないから、細胞全体がむずむずして…···8月の1ヶ月間は本だけ熱心に読みながら過ごしましたが、このように旅行の話をしながらできなかった心を慰めてみようかと思って旅行先の一人旅の話を書き始めました。ただ思いつくままに楽しかった思い出を反芻しながら8月を満たしてみようと思います。

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